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Go home ~私の選択~

月 桂樹


ライブが終り、私はホテルへと帰った。広いスイートルームで体をベットに沈めると、私はテレビのリモコンで電源を入れた。
チャンネルをニュースに合わせると、ちょうど見たかった内容をしていた。
画面に写し出されたブリタニア帝国。
そしてエリア11のニュース。
反ブリタニア帝国組織のリーダー、ゼロが復活した。
それにより、エリア11は再び火の海へと化している。
そんな場所で、可愛い私の妹・リノンは戦っている。エンジェルズ・オブ・ロードとして。私の父・ブリタニア皇帝の直属部隊。
本当ならば、あなたはエリア7で皇女として暮らしていたはずなのに……。
私はぼうっとニュースを聞いていた。

お母様が死に、しばらくしてブリタニア皇帝は日本へと宣戦布告。ブリタニアと日本の戦争が始まった。
リノンは止める私を押しのけて軍隊に入った。皇子である幼馴染みのルルーシュを探しに行くために。
それからあの事件が起きて……。
次にリノンと会った時、あの子は罪に苦しんでいた。
そんな彼女を見てるのが辛すぎて、私は……エリア7を出た。
ちょうど、歌手としてデビューの話も来ていたし、私は罪に苦しむ妹から逃げたのだ……。あれからもう8年。
私は一度もエリア7には帰っていない……。

コメンテーターが、ゼロのことを語っていた。
そして次に写し出されたシュナイゼルの映像。
あぁ、あの人も変わっていない。知的な瞳は今も健在……。リノンはシュナイゼルによくなついたが、私は彼を少し疑っている。いつも優しい顔をしているが、腹の内では何を考えているのやら……。

(それは私も同じかもね……。)

くすっと笑う。
私はごろんと仰向けになり、ホテルの天井を見つめた。
もうそろそろ、国に帰ろうか。
モルガンおばあ様たちも、いつまでも元気なわけじゃない。
エリア7を継ぐリノンが、エリア11に行ってる今、モルガンおばあ様やユーサーおじい様にもし何かあったとしたら……。
リノンの他にルナやリンベル、カノンにルカもいるけれど……あの子たちはまだ、幼すぎる。
リノンが国に戻るまで、誰かが上に立たなくては。

私は体を起こすと、ライブのスケジュールを確認した。あと3週間でツアーが終わる。
これまでクイーン・リリーナとして歌手をしてきたけれど……しばらくお休みをとってもいいかもね。
私は携帯を手にすると、ある番号を押した。
呼び出し音が数秒続き、男の子が電話に出る。

「……レオン?リリーナよ。おばあ様に代わってくれるかしら?」

男の子はうなずき、そのまま保留音に切り替わった。
それを聞きながら私は思う。
きっと、この選択は間違っていないと……。






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Posted by月 桂樹

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